この記事では、ベネフィット、メリット、USP、スローガンの違いについて解説します。
よく使われる言葉ですが、言葉の意味を理解することで、マーケティングのスキルがアップしますので、現段階で明確に答えられない方は、最後まで読むことでご理解いただけます。
こういうことがサラッと答えられると、社員に聞かれても答えられるし、自分の頭の中を整理できそうなので、覚えられるようにします。
はい。マーケティングは専門用語も多いので1つ1つ丁寧に覚えると良いと思います。
ベネフィット(Benefit)
ベネフィットは翻訳すると、利点とか利益、便益、恩恵などですが…
マーケティングで使われるベネフィットは、顧客が商品やサービスから得られる効果や利益を指します。ベネフィットを用いることでその商品やサービスを使うことでどんな効果があるのかイメージできるので購買意欲を高めることができます
例えば、ドミノピザのベネフィットはというと…
ドミノピザを注文すると、熱々の美味しいピザが短時間で自宅に届き、家族や友人と楽しい食事の時間を過ごせる。ということになります。
ベネフィットは顧客の視点で考えられ、彼らがその製品やサービスを利用することによって得られる結果ということですね!
はい、その通りです。
メリット(merit)
メリットは翻訳すると、長所、利点、美点などですが…
マーケティングでいうメリットは、製品やサービスの特性や機能がもたらす利点や良い点を指します。
例えば、ドミノピザのメリットはというと…
・ ドミノピザを注文すると、30分以内に届くので食事の時間を計画的に決められる。
・ 配達追跡機能でピザの到着時間がリアルタイムでわかるため、安心して待てる。
メリットは商品やサービスの特長や優位性で、商品そのものの利点ということですね!
はい。この場合の商品・サービスはピザの味や焼き立てで熱々なども含まれますのでこれ以外にも色々と考えられます。
そして、もうお気づきだと思いますが、ターゲットとして定めた属性の方が感じたり思ったりすることだということがとても重要です。
USP(Unique Selling Proposition)
詳しくはこちらの別記事を読んでいただきたいのですが…
USP(Unique Selling Proposition)の意味は「独自のユニークな販売提案」と訳され、競合他社にはない、製品やサービスの独自性や強みを強調するポイントです。
例えば、ドミノピザのUSPはというと…
「You get fresh, hot pizza delivered to your door in 30 minutes or less – or it’s free!」
焼き立てのピザを30分以内にお届けします。間に合わなければ無料!
強烈な独自の販売提案ですよね!
はい、このUSPがドミノピザが世界中に展開した1番の功労者だと思います。ドミノピザは、これをきっかけに世界中で18,000店舗展開する宅配ピザのパイオニア的存在として今も活躍していますよね!
また、別の記事でお伝えすることになると思いますが、この時ライバルは何をしていたのか?がとても重要です。そして、先ほどの強烈なコミットメントをする訳なんですが…
考えたことがなかったですが、ライバルたちが何をしていたのか?とても興味があります。
こちらはまた別の記事で書きますね!
スローガン(Slogan)
スローガンは、翻訳すると主義・主張を、簡潔に言い表した語句や標語のことです。
会社の理念やメッセージを簡潔に表現したキャッチフレーズです。
例えば、ナイキやマクドナルドのスローガンはというと…
・ ナイキ「Just Do It」
・ マクドナルド「I’m Lovin’ It」
有名ですが、正直これだけを見たら何が言いたいのか?意味不明ですよね?
そうですね!広告やマーケティングの一部として使われ、ブランドの認知度を高めるためのものですから、これだけだと意味が分からないことがあるかもしれません。
なので、別の記事でもお伝えしていますが、安易にカッコイイからと言って大手企業の真似をしてもダメなんです。
なるほど。
まとめ
それでは最後にベネフィット、メリット、USP、スローガンの違いについてまとめます。
- ベネフィット(Benefit)って何だ?
顧客が商品やサービスから得られる効果や利益を指すとお伝えしましました。また、顧客の視点で考えることが大切だということもお伝えしました。このベネフィットはあらゆるところで使うことになるので意識しておくことをおすすめします。 - メリット(merit)って何だ?
製品やサービスの特性や機能がもたらす利点や良い点を指すとお伝えしました。また、商品やサービスの特長や優位性で、商品そのものの利点ということもお伝えしました。そして、さらにターゲットとして定めた属性の方が感じたり思ったりすることだということがとても重要だともお伝えしましたが、このターゲットとして定めた方が感じたり思ったりという顧客視点が一番大切なので、覚えておいてください。 - USP(Unique Selling Proposition)って何だ?
「独自のユニークな販売提案」で、競合他社にはない、製品やサービスの独自性や強みを強調するポイントだとお伝えしました。
こちらはかなり詳しく書いた別の記事がありますので、下のリンクよりそちらを読んでください。
- スローガン(Slogan)って何だ?
会社の理念やメッセージを簡潔に表現したキャッチフレーズだとお伝えしました。また、広告やマーケティングの一部として使われ、ブランドの認知度を高めるためのものだともお伝えしました。
なのでスローガンは単体ではなかなか小さな会社には認知されにくいですが、他のマーケティング戦略や戦術と合わせて一貫性を持って作ることが重要になります。
普段はあまり考えずにうやむやにしがちなところですが、今回はあえて取り上げてみました。
こういう小さな言葉の意味を丁寧に理解して、自社のマーケティング戦略を作りそれにあてはめてマーケティング戦術を決めて行なうことが成果を上げるには非常に重要になりますし、最も速い方法です。小さな会社こそ、ここをしっかりやると良いと思います。
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